TradingViewの魅力は自分でコードを書いて相場分析できることです。
そもそも、コードとはなんでしょう?
コンピューターは本来、人間の言葉をそのまま理解することができなくて、二進法という0と1の数字のパターンで人間の命令を理解し、情報を処理します。コンピュータに仕事をさせる場合、仕事の手順をコンピュータが理解できる二進法のコンピュータ言語で指示しなくてはなりません。
ところが、人間は0と1の数字のパターンのコンピューター言語をそのまま理解することはできません。ではどうするのか。人間が理解しやすいように工夫された、人間向けのコンピューター言語でコンピュータへの指示を書いて、その内容をコンピュータが理解できる二進法の言語に翻訳する必要があるのです。
この人間向けのコンピューター言語で作業命令を書くことを、コードを書く、といいます。そして、人間向けコンピューター言語にはいろんな種類があります。ネットで検索してみると700種類くらいあるらしいです。コンピューター言語にはそれぞれに特徴があって、難易度も違いますし、得意な分野も違います。
例えば、JavaScriptやHTMLというコンピューター言語はウェブサイトの作成によく使われるコードです。
Pythonはデータサイエンス系の処理でよく使われる言語です。VBA(Visual Basic for Application)のようにマイクロソフト・エクセルでの処理を自動化するために、エクセルだけで使われる言語もあります。
TradingViewでは、株価などの相場を分析するためにPineScriptという専用の言語を使います。TradingView以外では使えない専用の言語です。ただ、コンピューター言語としては非常に簡単な部類に属する言語で、プログラミングの知識のない私でも短期間でコードを書けるようになりました。
よく使われる命令文をパターン化して集めたものをライブラリと言いますが、mathライブラリ、Ta-Libライブラリ、のように汎用コンピュータ言語のPythonと共通している部分もあります。
Pythonで相場分析する人も多いですが、プログラミング初心者でしたらPineScripで初めてみるほうが簡単で、プログラミングの基本的な考え方も身につくと思います。そしてなによりTradingViewは、一般トレーダー向けとしては非常に高機能です。実戦に使えます。私はPineScriptで検証したトレードルールで日々トレードしています。
最近では普通の言葉でChat GPTなどに頼めばコードを書いてくれる、という便利な時代になりつつありますが、まだ万能ではなく間違いも多いです。私も生成AIによくコードを書いてもらっていますが、そのまま使えたことはほとんどないです。生成AIは今後も進化するとは思いますが、コードの基本を理解して、生成AIに手伝わせながら自分でコードを仕上げていく、という使い方がメインになってくると思います。
それではPineScriptでコードを書くにはどうしたらよいでしょうか?
非常に簡単です。なにかをインストールする必要もありません。ブラウザーでTradingViewのチャートを表示すると、下の部分に「Pineエディタ」というタブがあります。ここをクリックして、その下にコードを書くだけです。

それでは、PineScriptの書き方について、プログラミングの超基本も含めて解説していきます。
[…] 1.なぜ売買ルールをつくるのか2.システムを作るツール3.TradingViewを表示する4.チャートを表示する5.コードとは6.PineSriptでコードを書く基本7.移動平均のコードを書く8.変数を使って移動平均をプロットする。9.移動平均期間を変えられるようにする。10.変数の種類と入力(int型、float型)11.買いシグナルをプロットする12.移動平均トレードをバックテストするコードを書く […]