資産を増やすためには、短期の利益を追求せずに長期的なリターンを考えるべきだという本や記事をよく見かけます。確かにその考えは理にかなっていると思います。
しかし、長期リターンを重視する意見の多くは、インデックス投信や優良株に投資して、売らずにずっと保有しつづけることを推奨しています。これは良い戦略であるとも思いますが、一番良い方法であると断言するのは少し言い過ぎかもしれません。
日本でもインデックス投信やETFへの積み立て投資が流行しています。若い人々にとってはこれから何十年も働くことを考えると、この方法は適しているといえるでしょう。
しかし、60歳の人が退職金の大部分をインデクス投資に投じることは、かなり危険な行為に近いと思います。
理由は簡単です。もし1989年に退職して退職金を全額日経平均の投資信託に投資していた場合、資産は34年間マイナスのままであり、この間に生活費として少しずつ資金を取り崩していた場合、障害ずっと運用前の退職金の額には戻れないことになるでしょう。
日本株とは違って米国株なら大丈夫と思いますか? 私もそうあることを切に願っていますが、その保証はどこにもありません。
ほったらかし投資、という言葉がありますが、私はこれが良い方法だとは考えません。かといって、ことあるごとにその時々の判断で投資銘柄を乗り換えて、売買を繰り返すのも危険なことだと思います。資産を守り、複利効果を生み出すためには、自分に合ったリスク管理手法を一貫性をもって実践していくことが重要です。
正しい短期トレードは場当たり的なギャンブルではありません。自分に合ったリスク管理手法で資産を守るためにトレードを繰り返す長期的なビジネスなのです。