(注意) この投稿は、あくまでバックテストの個人的所感にすぎません。バグやその他のエラーの可能税もゼロではありません。ご自身の投資戦略は必ずご自身で検証してください。
ブレークアウトシステムは、古くから人気のあるトレードシステムの一つです。100ドルの相場が1000ドルに上昇するためには、ある日突然1000ドルになる訳ではなくて、150ドル、200ドル、300ドルと高値を更新しながら徐々に上昇していくわけだから、高値更新(ブレーク)したときに買いを入れるのは、理にかなっているという理屈です。その信念に基づいて、高値更新の条件を定義して、淡々と売買を行っていくのがブレークアウトシステムです。
今回テストしたのはシンプルな100日と50日最高値ブレークアウトシステムです。株のトレーダーにとってはオーソドックスな期間設定で、実際にこのルールでトレードしている人は世の中に大勢いると思います。私もその一人です。それでも、ときどき最新の相場データを改めてバックテストするのは、自分の冷静さを維持するためにも意味があると思っています。
バックテストルールは下記の通り。単純なブレークアウトの売買のほかに、市場値が15%以上さがった場合も売る、というルールも追加した、計4パターンをテストしました。
テスト銘柄は米国のETF26銘柄でテスト期間は2000年1月から2024年10月1日です。
100日ブレークその1
買いのルール:前日までの100日間の高値を日足の高値でブレークしたら、翌日の寄付きで買い。
売りのルール:前日までの100日間の安値を日足の終値でブレークしたら、翌日の寄付きで売り。
| 100日ブレークその1 | |
| 資産増の平均% | 274% |
| プロフィットファクターの平均 | 3.2 |
| 平均勝ち額÷平均負け額 | 2.6 |
| 勝率 | 55% |
| 最大ドローダウンの平均 | 32% |
100日ブレークその2
買いのルール:前日までの100日間の高値を日足の高値でブレークしたら、翌日の寄付きで買い。
売りのルール:次の①か②のどちらかの条件を満たしたら売り。
①前日までの100日間の安値を日足の終値でブレーク
②エントリー後のポジション最高値より終値で15%以上下げる
| 100日ブレークその2 | |
| 資産増の平均% | 225% |
| プロフィットファクターの平均 | 2.9 |
| 平均勝ち額÷平均負け額 | 2.5 |
| 勝率 | 53% |
| 最大ドローダウンの平均 | 30% |
50日ブレークその1
買いのルール:前日までの100日間の高値を日足の高値でブレークしたら、翌日の寄付きで買い。
売りのルール:前日までの100日間の安値を日足の終値でブレークしたら、翌日の寄付きで売り。
| 50日ブレークその1 | |
| 資産増の平均% | 246% |
| プロフィットファクターの平均 | 2.1 |
| 平均勝ち額÷平均負け額 | 2.2 |
| 勝率 | 49% |
| 最大ドローダウンの平均 | 37% |
50日ブレークその2
買いのルール:前日までの100日間の高値を日足の高値でブレークしたら、翌日の寄付きで買い。
売りのルール:次の①か②のどちらかの条件を満たしたら売り。
①前日までの100日間の安値を日足の終値でブレーク
②エントリー後のポジション最高値より終値で15%以上下げる
| 50日ブレークその2 | |
| 資産増の平均% | 203% |
| プロフィットファクターの平均 | 2.0 |
| 平均勝ち額÷平均負け額 | 2.1 |
| 勝率 | 48% |
| 最大ドローダウンの平均 | 36% |
今回のテストでは、単純に相場が100日最高値を更新したら買い、100日最安値を下回ったら売る、というルールが数値上ではパフォーマンス的には一番良かったです。
ただ、それでも私は「100日ブレークその2」のほうに一票を投じます。なぜか。それは、自分の保有資産が15%以上減ってしまったら精神的に平穏でいられないので、そいういうエグジットルールも追加するほうが精神的に運用しやすいからです。
「50日ブレークその2」も良いルールと思っています。それは、エントリー機会が100日ブレークよりも圧倒的に多く、直近の相場の動きに比較的敏感に対応するからです。
テストはしてませんが、70日ブレークでも、200日ブレークでも、1年ブレークでも良いはずです。
いってみれば、性格の問題、リスク許容度の問題、忙しさの問題、自分の生活スタイルの問題ともかかわる個人の好みの話で、絶対的な正解はありません。上昇相場、加工相場を検知するセンサー機能をしっかり果たしていることがポイントだと思っています。